医療脱毛とエステ脱毛の違い

医療脱毛とエステ脱毛の違い

昨日、京都で行われた日本皮膚科学会総会のモーニングセミナーで、皮膚科の医師に向けて脱毛レーザーについて講演を行ってきました。

脱毛は昔から行われている処置の割に、理論はまだ解明されてない部分もあり、なかなか奥の深い分野です。

よく、患者さんから、
「エステの脱毛と、病院の脱毛はどう違うんですか?エステの方が安いんですけど」
という疑問をお受けするので私なりにお答えしてみようと思います。

皆さんはエステ脱毛の定義をご存知ですか?

「毛、および毛付属器を破壊せず、1か月後に90%の毛が再発する」
これが、エステに認められた脱毛です。

?あれ???
?なんか変だと思いませんか?

脱毛に成功する=毛と毛を作る組織を破壊する、ことは医療行為とみなされ、医師以外の者がそれを行うことは日本では認められていません。
つまり、エステで脱毛に成功すればそのエステは違法。
でも、脱毛すると謳っておいて患者(エステにとっては客)を集め、脱毛が成功しないのなら詐欺なんじゃないか?と色々疑問です。

数年に一回、脱毛エステが違法行為として逮捕されています。でも、電車の中吊りで堂々とエステが格安脱毛の広告を出しています。

そして、多くの人々は魅力的な格安広告に誘導され、エステに向かいます。エステでも病院と似たような器械を使っているところはありますが(違法ですけど)、一般に医療脱毛よりも低い出力しか使えないので、永久保証といいつつ、そもそも回数がかかりすぎる、という問題点。

また、「わき」の脱毛で行ったつもりが、「全身」の脱毛に誘導され、気付いたら高額のローンを組まされた、という訴えがあとを絶ちません。

医療脱毛にも問題がないわけではありません。

多くは毛嚢炎といった軽いものですが、これは毛孔にしっかり反応させている証拠でもあるので、医療脱毛の場合、むしろエステよりも発生頻度は多いかもしれません。
ただ、医療脱毛の場合、必要に応じて医師が診察し適切な治療が受けられることが大きなメリットです。

未だ脱毛機器は進化を続けておりますが、トラブルは皆無ではありません。

稀でもトラブルが起きた時、しっかり対処することのできる医師のいるクリニックを選んでいただけたら、と切に願います。