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桟敷席だー!

猿翁の築いたスーパー歌舞伎が当代猿之助により、セカンドステージを迎えました!

しかも、今回は佐々木蔵之介さんや福士誠治さんを迎えて歌舞伎に新風が吹き込まれました。

 

私が歌舞伎に目覚めたのは14年くらい前に初めてスーパー歌舞伎を観て以来のことです。当時の亀治郎さんが生き生きと水の中で立ち回りをするのを観てから、亀治郎さんとスーパー歌舞伎のファンになり、その後次第に普通の歌舞伎にも引き込まれていきました。

 

観るまでは歌舞伎は難しい物だと思っていたけど、スーパー歌舞伎は殆ど現代の口語だし、普通の歌舞伎にせよ、ストーリーは今で言うところの二時間サスペンスで、恋愛と忠義と親子の愛などが入り混じりつつ、時に切なく、時にコミカルに、艶やかな衣装で展開していきます。

 

独特の様式美は慣れるまでちょっと妙かも知れないけど、拍子木に合わせて大袈裟に役者が見得を切る様は爽快で、つい「オモダカヤ!」なんて声をかけたくなってしまいます。ただ、かけ声をかけるのは「大向こう」と言われる方々で、私のような女の高い声はあまり舞台の格式にそぐわないので自粛。私は心の中で「よ、待ってました。染高麗!」なんて叫んでます。因みに染高麗とは市川染五郎さんへの声かけで、市川家の屋号の高麗屋に染さまの染で染高麗なのです。
とまあ、私の歌舞伎の入り口であるスーパー歌舞伎のセカンドステージである今回の公演は見逃がすワケにはいかなかったのです…そして、その期待を遥かに上回り歌舞伎初体験の感激のドキドキとワクワクを思いださせてくれた最高の舞台でありました!派手な立ち回り、絢爛な衣装、笑わせどころと泣きどころのわかりやすい明快な脚本、もちろん役者がいいのは言うまでもありません。
あー、この時代に産まれて良かった。猿之助さんが猿翁になるまで、染五郎さんが幸四郎になるまで(この舞台には出てないけど)、いや、なっても歌舞伎ファンでいつづけようと思います。

 

なお、一人で勝手に歌舞伎普及委員会を作ってます。歌舞伎初体験ご相談ください^ ^