先週末は東京でした。

塩谷信幸先生の主宰するアンチエイジングセミナーで、認知心理学の権威である川畑先生のご講演を伺いました。

美しさに対して脳がどう反応するか、ということをf MRI(MRIを用いて脳の活動を捉える手法)を用いた先生のご研究は大変新鮮でした。

また、その外にも表情が与える印象や印象の数値化など、「美」や「印象」の客観的評価について、非常に興味深いお話を伺うことが出来ました。

先生によると「美」は脳の報酬系を興奮させるそうです。

でも、何を美しいと感じ脳が興奮するかは人それぞれ。

オイラーの公式、数学者が最も美しいと感じる数式だそうです。

この数式は、数学者の脳の中で美しさを認識する部位を興奮させるらしい。
わたしにはサッパリ美しさが、分かりません。

三島由紀夫の文章を読んでいる時、時たま頭の中にコロコロと鈴が転がるような刺激を感じてニヤニヤするんだけど、その感覚みたいなもんでしょうか。

シャンシャンじゃなくて、コロコロ。鳴るんじゃなくて、転がるんです。私、何を言ってるんでしょう?

美しさとは脳内の報酬系を興奮させる刺激であり、その発動のキッカケは人によって違います。美しい絵や音楽は脳を興奮させ、喜びを与えると。私は多分、そこには興奮スイッチは無いんだけど、歌舞伎を見てる時に、たまに、ゾワっとします。それが多分興奮スイッチ。

自分の喜びスイッチを知って脳内物質を上手に操れたら、楽しいんだろうな。

塩谷先生、貴重な学びの機会をありがとうございました!

西田美穂