おそるべき親たち

おそるべき親たち

今日は舞台「おそるべき親たち」を観に行きました。演出は幼馴染の熊林弘高氏。

この作品で熊林君は千田是也賞という演出家に与えられる大変名誉ある賞を受賞しました。もう、熊林君なんて、君づけで呼んだら失礼かも?今日は野田秀樹さんまで観にいらしてたし、遠い世界のエライ人?それでも、小さい頃からの友達の呼び名って、なかなか変えられないなあ…
さて、舞台の内容を簡略に言うと母に溺愛された息子が父の愛人と恋に落ちる話だったのですが、それぞれの愛するが故のエゴと孤独が入り混じり、複雑な感情が交錯する様が繊細に描かれた作品でした。ベテランの俳優陣はもちろん素晴らしいのですが、満島真之介さんは子犬のようなピュアで、でもちょっと狂気な役を見事に演じていて驚きました。
愛は本来捧げるもの、でもそこに段々己のエゴが絡むから苦しくなる。
愛って、なんだ?
そんなことを久々に考えさせられる作品でした。
親の愛は「無償」と表現されるけれど、子供を産んでみて、子供が親に向ける愛こそが真に「無償の愛」だなあ、としみじみ思う。幼い息子は、ただ真っ直ぐに母のありのままを愛してくれる。
私は息子をひたすら愛しているけど、私は今後「息子のために」良かれと、息子をコントロールしようとするかも知れない。それも愛だけど、エゴかも知れない。
息子が誰かを愛する日が来たら、成長を喜べるだろうか、それともダンゴムシみたいに丸まって不貞腐れるんだろうか。
あと10年くらいは「おかあさんだいすきー」って言って欲しい…エゴかもしんない。